2020.12.13

なんか新しい漫画が読みたいなと思って、用事で家を出たついでにブックオフに寄ろうかと言ったら


「ぶっこわす?」と次女が聞き返して

「ぶっころす?」と長女がさらに聞き返し、車内は

「ぶっこわす〜ぶっころす〜」

の大合唱になった。

窓を開けた車内からそんな声が聴こえてきたら、親の顔を見てみたい光景だ。

 

 

帰り道、柴田聡子の「ぼくめつ」をカーステレオで聴いていたら、メロディの裏で小声で


〝オリンピックなんてなくなればいいのに″


という声が聴こえることに気がついた娘たち。


「オリンピックってなに?」

と聞くので、いろんなことの世界一を決める大会だよと、大まかに説明をしたら

 


「わたし、世界一になんてなりたくない。普通の人でいい。」


と長女が言った。

 


「みんな違うから一番なんて決められないのにねえ」


と次女が笑って言った。

 


そうだよね、と言いながら私はこの子達の母親であることが少し誇らしい気分になった。

 


大丈夫。

この子たちはきっと大丈夫。

 


ブックオフで買った、ほしよりこの「逢沢りく」がよかった。