2020.11.30

平日はバイト、給食係、小学校の宿題や毎日の提出物のチェック、習い事×3つの送迎、早寝早起きのリズム、その場凌ぎの家事であっという間に過ぎてしまう。


今の私のゴールデンタイムは金曜夜と夫のいない土日のどちらか。

金曜夜は心置きなく夜更かしをして、母娘だけの翌朝は目覚ましをかけずにゆっくり心ゆくまで眠る。


私のこの平日と休日の緩急スタイルはここ3、4年くらいで定着している気がする。「定着」と言えば安定しているかのように聞こえるが、このスタイルは平日の出来事が自分の容量をオーバーしてきている「危険信号」なのかもしれない。


今よりもはるかに拘束時間が長く忙しかった社会人時代は、こんな私でも休日は早起きをして友人との約束に出掛けたり、観たい映画や買い物のために電車に乗ってちょこちょこと歩き回っていた。

行きたい場所は無限にあったし、ちょっとした隙間時間をも有意義に過ごせる喫茶店も友人もたくさん知っていた。


ワクワクするものに飛びつくアグレッシブさがなくなったのは体力や年齢のせいだけではないはずだ。私のアンテナはまるで全ての情報をキャッチすることを拒んでいるみたいに外の世界へ向いていないみたい。

 


今日のバイトは珍しく11時〜で朝に余裕があった。

幼稚園の送り後の9時15分からの一時間とちょっと。この貴重な余裕時間を使う手立てを必死に考えた。


①スタッフと話したい、が話す内容もまだまとまっていない気もする。スタッフも忙しそうだ。

②今のうちに薬局で済ませられる買い物をしよう。薬局の開店は10時だ。

③家に帰ろう。家に帰ったら絶対に猫を抱いて寝てしまいそうだ。

④近くの喫茶店に入ろう。今朝に限ってコーヒーを2杯も飲んできてしまった。


やめておこう。

全部やめておこう。

給食室に行こう。


子どもたちやスタッフが散歩に出かけた静かな園の隣、ひとりで給食室でバイトまでの時間を過ごした。

代々のお母さんたちが作ってきた献立ファイルを眺めながら、次の献立メニューと買い出しリストを考える。

メニューが決まるたびに、ぐちゃぐちゃだった頭の中が緩んでいく。

 


ああ、今の私の世界はここなんだ。

とぼんやり思う。

 


明日の私がいる世界はまた違う世界かもしれない。

 


今の私にとって、世界は全て地続きであり多様にある。


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ピアノの練習が楽しい。

くるみ割り人形も弾けるようになってきた。

ギターも楽しい。

ギターを弾きながら大きな声で歌うとすごく気持ちがいい。力が湧く。

 


楽しいことをもっとしたい。