2020.11.20

幼稚園での給食係の仕事も、折り返しを迎えてようやく楽しくなってきた。

ジャガイモを朝から5人体制で40個皮剥きし、コロッケを100個揚げる経験なんて初めてだったし、気心の知れた母たちでワイワイ作るのは”おばちゃん食堂”みたいで楽しい。

 

最近は子供達が夏休み明けに種まきした野菜が一斉に芽吹いているので、毎回摘み菜がたくさん給食室に届く。

大根、カブ、ラディッシュ、ほうれん草、サラダ菜、大高菜、正月大根。

石だらけのワイルドな畑で育ったたくましい味の彼らの土を洗い流し、もう一品を考えるのも難題であり醍醐味なのかもしれない。

あと、ありがたいことに差し入れで大量の柿やリンゴをいただいたので料理にもオヤツにも使わせてもらっている。

この前は小松菜のお浸しに柿を入れたら美味しかった。新発見!

 

子どもたちだけではなく、係ではない母たちも給食に興味を持ってくれて、こうして差し入れをしてくれたりみんなで朝から畑仕事を手伝ってくれるようになってとても感謝している。

 

あと、給食を食べ終わった子供達に「おいしかったよ」「ぜんぶたべたよー」などと言われると疲れも吹っ飛ぶし、作ったものがほとんど売り切れ!とか残飯が少なかったりすると係のパートナー同士で「やったーー!」と声を上げて喜んでしまう。

不慣れだった母たちの動きも日に日に良くなり、時には笑ってしまうほどコンビネーションが上達している。私の千切りが全く千切りではないことにも「太い〜」とお叱りも受けながら、ありがたく精進しております。

 

週に2回の給食作り。体力的に大変ではあるけれど、最後まで楽しくやり遂げたい。

学ぶこと、得られるものは計り知れない。

 

次回のメニューは車麩カツ、野菜たっぷりすいとん汁、サツマイモの豆乳マヨサラダ、キャベツとリンゴの中華サラダの予定。

母としても人生としても大先輩である友人がパートナーなので特に頼もしく楽しみな日。

自然体な彼女の作る料理は、薄味でもどれも美味しく、それほど急いでいないのに手際よく次々と仕上がっていく魔法のようなのだ。

この魔法を間近で見られるだけで何よりのご褒美だと思う。

 

人は好きだけれど、人付き合いがあまり得意ではなかった私。

いつの間にかここで「人と関わる」ことができるようになっていると気づく。

誰かと比べて”上手に”関わることはできなくても、自分の感性のまま、そんな自分に寄り添ってくれる人たちと心を通わせながら今があるんだとしみじみと思う。

 

次から次へといろんなことが起きる毎日だけれど、この感動には嘘はないから。

もっと胸を張っていたい。

 

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今日は長女のピアノの日だった。

先生が「今年はリモート発表会にましょう」と提案し、youtubeで限定公開してそれぞれの演奏を録画してみんなでシェアする発表会にすることになった。

長女は生まれて初めての発表会に「聖しこの夜」を私と連弾することになった。

 

そしてなんと、私は先生と連弾で「くるみ割り人形」を弾くことになった。

(なった、というか先生が勝手にプログラムを組んでいた!)

ナンテコッタ!やはりこの先生、面白い。

 

ということで、私の練習にもさらに熱が入る今日この頃。

予定のない3連休は、一日中ピアノを弾いて過ごそう。