2020.11.18

正義とは?自由とは?

 


36歳。それなりにさまざまな価値観に出会ってきたと思っていたけど、まだまだぶっ飛んだ人たちとの出会いは続く。刺激的な日々。

 


コロナがあり、色々なライフスタイルが生まれているとは感じていたものの、現実的にも周りでにわかに移住ブームが巻き起こっているらしい。

 
子どものために、と自然の中で暮らすことのメリットはよく分かる。

物を消費しない生活、地球にやさしい生活。

いいじゃないか。素晴らしいと思う。

 

しかし、環境や場所が変わったら自分も変わるのだろうかと想像してみる。

子どもにとって、今の園や友達との時間よりも豊かなものが移住先には約束されているのだろうか。

 

それはもちろん未知数ではあるし価値観は人それぞれだけれど、いくら環境が変わっても自分自身が変わらなければ人生はそこまで劇的に良い方向には進まないと私は思う。

どこへ行っても生活は続くし”おこない”は続く。

ユートピアは”ここじゃないどこか”ではなく、自分の中にあるものだというのが個人的な意見だ。

 

子どものために、という言葉に拒絶反応すら覚えてしまいそうな今日この頃。

その言葉を平然と使って、親のエゴで子どもを振り回す人のなんと多いことか。

そしてその大半の親自身がそのことに気づいていない。

自分の価値観が絶対的で、自分の考えこそが子どもに寄り添う姿だと信じている。

 

人を否定的に見てはいけない。

そう思ってはいるものの、どうしても反吐が出そうになる時が子育てをしていると出てきてしまうのが正直なところ。

 

子どもには子どもの現在があり、未来がある。

大人たちはいつでも子どもたちの姿を見守り、いけないことをすれば叱り、彼らの人生を応援していく。

親が必要以上に環境を整えたり頑張る必要はなく、子どもたちの底力を信じて待つ。

 

私がこの5年間で園から学んだこと。

そして、私がそうでありたいと思っていること。

 

これが私の中の正義であり、自由だ。