2020.5.2
休校中の子供達と私たちにとって、心の安定と癒しの時間になっているのは畑の存在も大きい。
去年から名古屋の隣の日進市に畑を友達3家族で借りて、野菜作りに挑戦をしているのだ。
去年は欲張ってサツマイモ、枝豆、空芯菜、かぼちゃ、人参、モロヘイヤ、トウモロコシ、トマト、きゅうり、パプリカ、メロンを植えてみたものの空芯菜と枝豆以外はあんまり成果はなかった。
なにせ、みんな日々の忙しさや夏の暑さに足が遠のいて植えっぱなしだったのだ。
そして借りている畑には、指導してくれるお世話人みたいなおじいさんがいて毎週土曜に農業講座もあって、畑利用者たちが集って勉強をするのだけれど、私たちはその人のアドバイスを聞かずにあくまで”我流”を突き通そうとしすぎていた。
日々の人付き合いに疲れて畑を始めたのに、そこでも人との付き合いがあることに嫌気がさして避けていたのだと思う。
誰もそんな本音は言わなかったけど。
少なくとも私はそうだった。
一人でやりたい。
でも仲間がいた方が楽しい。
それ以外の人の介入は面倒。
結果、畑は実らなかった。
いかんいかん。
今年も継続します!とメールだけは親しげに返信をした希薄な関係のままではいかん。
今日は初めての土曜の農業講座に参加した。
今回は夏野菜に向けて畝の土壌を耕す人が多かった。
できたら夏野菜の苗を植えたり、早い人はサツマイモの作付けも。
初めて姿を見せた問題児2人(メンバーの友人のうちAちゃんは今年は意欲的で個人的にも畑をもう一つ借りたり、おじいさん先生とも連絡を取り合う頭一つ飛び出した存在)に、講師の谷口さんは嬉しそうな、お世話をしたくてたまらないといったような表情で早速私達の畑につきっきりでアドバイスをしてくれた。
ありがたいことだ。
私達の今日の課題。
去年の4月に作ったまま放置している畝がカチカチ&畝の膨らみすらなくなっていてどこが畝なのか不明なので、とにかく耕運機を使って耕すこと。
夏野菜の畝の準備。
耕運機!怖い。
去年はツルハシ一本で耕したのに。(それはそれで間違い)
初めて参加した農業講座だったが、先生は谷口さん達のようなおじいさんだけではなく、どこかの大学の農学部の学生さん達もたくさんお手伝いで来ていた。
若い女の子、男の子。
久しぶりに見るキラキラした子達。
かわいい。
問題児私達の畑の畝のカチカチ具合を一目見るなり耕運機が投入された。
ガタイのいい男子学生が耕運機の使い方をレクチャーしてくれた。
文字通り手取り足取りだ。
心なしか浮かれる友人。
耕運機のスイッチが入らないっ!とはしゃぐ。
固すぎる畝に耕運機の歯がなかなか立たずに3、4回往復して腕が痛い。
疲れた〜と男子学生に泣きつく私。
図らずも束の間の若者との交流タイムに心躍った私たち。たくさん笑った。
子どもたちも女子学生たちがたくさん相手をしてくれて、カブトムシの幼虫を見つけたり落ち葉で遊んだり。 楽しい。
不安に押しつぶされそうな母たちと、唯一の居場所だった幼児園に行くのもためらってしまう日々の中で、子ども同士が遊べる環境があることが本当にありがたい。
今日は用意していたきゅうり、中玉トマト、ミニトマト、ピーマン、そしてサツマイモ も一畝分植えることができた。
上出来。