2020.3.3

昨夜は子供達と一緒にヨガをして21時頃に布団に入ったまま眠ってしまい、夜中の1時に目を覚まして歯磨きをした後眠れなくなり結局2時半頃まで携帯のメモに思いを綴りながら朝方まで浅い眠りになってしまった。

小学校がないと起床時間が30分ほど遅くなっても猶予があるため、寝ぼけながらもしっかりとその猶予をタイムアウトギリギリまで使って眠る。

私には朝早く起きるメリットがまだ理解できない。

 

朝ごはんは最近お決まりのマヨチーズ食パン。子供達は1枚を三角に切ったもの。

ウインナー。昨日の残りのコールスロー

お弁当は無しの日。ありがたい。

 

登園すると園のスタッフが休校で付いてきた長女に優しく話しかけてくれる。

「すみっコぐらしは本があるの?」

「どの子が好き?」

在園中は懐いていたスタッフなのにそっけない態度を取る。

恥ずかしいという気持ちもあるのだろうか。

 

昨日楽しかったから、とまた今日も送り後に公園に行って走ろう!と向かう。

長い階段をヨーイドン!と駆け上る。

調子に乗って一段飛ばしで勢いよく上る。2ブロックまでは互角の戦い。頂上までは4ブロックある。

娘を見ると、疲れて立ち止まっている。

毎日が暗いニュースで友達とも会えない日々のなか、私が元気な姿を見せなくては!と性に合わずスポ根精神で「頑張れー」と少し上から呼びかける。

3ブロック目に差し掛かると急に足が痛い。

一気に乳酸が両膝に溜まった感覚。足が重たくて一歩一歩進むことが精一杯。

娘は最後の力を振り絞って頂上を目指す。その調子!

私も重たい足でなんとか登頂し、叫んだ。

「ママの勝ちー!」

 

疲れたねー。と言い合いながらいつもは遊具の方へ行く長女とランニングコースをそのまま歩く。いきなり走りすぎたね。ゆっくり歩いて落ち着こう。

 

その時、長女が「ワーーーー!」と言いながら走り出した。

お!元気が出たのかな?とまだスポ根魂を宿した私はそう思った。

が違った。

長女は泣いていた。

「動くのと転がるのが怖くなっちゃった。もうおうちに帰りたい。おうちでゆっくりまるちゃん読みたい」

彼女は怯えながら必死にそう言った。

 

長女は昔から転がったり揺れるものを怖がることが多い子だった。

それはまだ言葉も話せないほど小さな1歳くらいからだと思う。寝室で立ちながら抱っこで寝かしつけても泣き止まない。何か天井の一点を見つめながら泣き続けるのだ。

2歳頃になり話せるようになると「こわい」と指を差しながら泣くようになった。

指を差した先は電気の紐だった。紐に人が触れて揺れるのがこわいと泣いた。

海も、風にそよぐ葉っぱもこわいと泣くことがあり日常生活に不安を覚えたが、そこまで深刻なこととは捉えずにいた。

4歳になり幼児園に入ってからも頻度は減ったものの依然として転がるのや揺れるものを怖がり、七夕飾りがぶら下がるスーパーのディスプレイを泣いて怖がり入店してすぐに帰ることもあった。園にいる子供の臨床心理を専門とする人に相談もしたが、一種の恐怖症なので親が過敏に反応したりせず、様子を見守りましょう。ということで解決策はないままだった。

 

不思議なことに、いつも怖がるわけではない。

スタッフが言うには幼児園では一度も怖がる様子はないとのこと。

家でも大丈夫な時もあれば、急にカーテンの揺れを神経質に怖がったり。

 

なんとなく疲れたら眠い時によく出る症状だと思い、成長と共に薄れていくものだとここまで来たが、小学2年生になった今でも恐怖はまだ続いている。

 

この恐怖や不安の原因はどこからくるのか。

以前相談したとある相手から、親の私が不安を持ちすぎるせいなのではないかと言われた時には自分を責めて落ち込んだこともあった。

 

彼女の心を一気に不安にさせるこの感情を取り除くことはできなくても、不安の感情に寄り添うことの大切さと難しさを感じている。私にはない怖さの感覚だからなおさら。

 

家に帰るとすっかりと元気になって「ちびまるこちゃん」を静かに読む娘には、私はちゃんと安心できる母親に見えているのだろうか。